コラム記事 #61
子どもにとっての居心地のよい環境とは?
神戸イングリッシュアカデミー(KEA)では、皆さんの子育てが少しでも豊かになるよう、「子育てのちょっと困ったこと」について、共に考える機会を設けています。
当ブログでは、保護者様から実際にいただいた質問に、対処のコツや子どもの見方のコツを解説して参ります。毎日の子育てに是非お役立てください!
Ms.Carnell 以下(C)KEA 校長
Ms.Eto 以下(E) KEAプログラムコーディネーター
今日のテーマは、「子どもが過ごす環境」です。
C)今日は、子どもが過ごす「環境」についてお届けをしていきたいと思います。
数多くのスクールの中からKEAを選んでくださる保護者様に、KEAのどんなところが良かったかと伺うと、「アットホームな雰囲気が良かった」や「温かい環境が良かった」というものが非常に多くあるんです。もちろん、英語教育、探求学習等、子どもの学びへの期待も多くありますが、それだけではなく、「環境」が良かったと…。
本日は、その「環境」について改めてとりあげ、深めていきたいと思います。
E) それはとても嬉しいお言葉ですね。環境というと、数値化されない部分。まさに、私達KEAが重視、追求している部分ですので、そこにある子どもの育ちに期待を寄せてもらえるというのは、とても嬉しいことです。
どのような環境を作るかというのは、どのような人生の土台を作るかということ
E) では、子どもにとって、どのような環境が必要なのかについて、早速深めて参りましょう。まず、未就学児にとって、どのような環境を作るかというのは、どのような人生の土台を作るかということ。言うまでもなく、重要です。
その土台作りとしてどのような環境が必要なのか3点挙げさせていただきます。

1.一人ひとりが受容されるということ
E) まずは、一人ひとりが受容されるということ。スクールにおいて、ありのままの自分でいられることが大切です。そのためにはやはり、子どもへの「目」が必要で…、なのでKEAは少人数制をとっていますね。
2.先生との愛着関係

E) 次に、先生との愛着関係です。
愛着というと、まずは親御さんとの愛着が必須ですが、その上で、スクールの先生との愛着関係も大切になります。愛着とは、信頼関係とは少し違い、自分が不安になったとき等に助けてくれる人との間に形成される関係性を指します。不安になった時に、その人にくっつくと安心する…のような。スクール生活を思いっきり楽しむためには、安心できる環境でなければならない。だからこその愛着なんです。
KEAでは、オフィススタッフやアフタークラスの先生方が連携して、クラス担任の先生方をサポートしてくださっています。故に先生は動きやすく、きっと子どもは先生への愛着が作りやすいのだと思います。
3.一人ひとりの個性が大切にされること

E) 最後に、一人ひとりの個性が大切にされること。一人ひとり皆違っていいという多様性が尊重されることが、幼児が過ごす環境に必要です。この多様性については、スクールを立ち上げた当初から、カーネル様に強い思いがありましたよね。多様性を尊重することが、私達のミッションだ!とおっしゃっていたことを記憶しています。
C) はい、そうですね。多様性を尊重する、私達は「グローバル・シチズンになろう」と表現し、詳しくはホームページにも記載しています。
この、グローバル・シチズンとは、英語ができるとか、そういったことではなく、多様な社会を自分なりに考えていきていくという姿勢をさしています。
日本の中でも、地域の中でも、今の時代は多様性に満ちあふれています。そのような社会に生きる一人として、今どんなことが必要なのか、自分には何ができるのか、子どもであっても当事者として考えていく機会をもってもらいたい、それが、グローバル・シチズンシップを育てる教育と考えています。

C) 個性というと、子ども一人ひとりは、性格も家庭環境も、得意や不得意も、育ちのスピードも…本当に全然違いますよね。そんな違いを大切にしていくことが、個性を尊重することだと考えています。
また、個性の尊重は子どもに限った話ではなく、スクールで働く大人、つまり先生方の個性を尊重することにも、意識を向けています。KEAには、国や母語が異なる先生方が沢山いらっしゃいますし、一人ひとり考え方も異なるんです。そんな一人ひとりの先生方の思いや考え方が大切にされるような、そんな環境を整えられるよう意識しています。これがスクールの方針です!と固定的な見方をするのではなく、皆の思いを聴いていきたいな…と。
大人は子どものロールモデル
C) 大人は子どものロールモデルです。スクール全体が、互いの個性を尊重しあえるような、そんな環境であったらいいなと、日々努力をしています。保護者の方にも、大人が一生懸命生きている、楽しんでいるところを見せてくださいと伝えています。
E) ありがとうございます。保護者様からいただく、アットホームな温かい環境としてのKEA,ここには、子ども達が元気いっぱいだ、楽しそうに遊んでいる、ぐんぐん英語ができるようになっている等、そういった観点だけではなく、スクールにいるすべての人が、いきいきとしている、そんな姿が伝わってこそいただけるコメントなのかもしれないと感じました。大人も子どもも…ですね。

E) そして、最後にもうひとつ今感じたことをお伝えさせてください。例えば、子ども達に育まれるスキルには、何がどれだけできるようになった等のアカデミックスキルの他、感情の育ちであるエモーショナルスキル、社会性の育ちであるソーシャルスキルがあります。
ついつい親の目はアカデミックスキルにいきがちになりますが、スクールというのは、エモーショナルスキル、ソーシャルスキルも大きく育まれる場であり、そういった部分の育ちについて、きっと何かつかみとって頂いていることがあるのかもしれないなと思いました。
小学校以降、子どもたちが更にぐんぐんと育っていく、そんな土台作りができたら嬉しいですね。
スクールメールアドレス
kobe.english.academy@gmail.com
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記事執筆
江藤真規
https://saita-coordination.com